世の中から飲酒運転をゼロにしようと、FM大阪が主催するチャリティーライブ「LIVE SDD」が2月、大阪城ホール(大阪市中央区)で開かれた。ライブは「STOP! DRUNK DRIVING」(SDD)を合言葉に2008年から始まり、今年で18回目。音楽を通じて飲酒運転の危険性を幅広い世代に知ってもらい、ゼロになったらライブを終えるという。
出演したのは、SOPHIAやTRF、超ときめき♡宣伝部など8組のアーティスト。それぞれ2曲ずつ歌い上げ、約1万1千人が聴き入った。トリはSTARDUST REVUEが務めた。
初出演という4人組男性グループWOLF HOWL HARMONYのリーダー、RYOJIさんは「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな。ぜひ広めていきましょう」と呼びかけた。毎年ライブに参加しているTRFのDJ KOOさんは「若い世代の人にもこの活動を知ってほしいと思い、毎年参加している」と語った。
この日は歌に加え、「ながら運転」の危険性を周知する朗読劇もあった。ダンス&ボーカルグループBUDDiiSの森愁斗さんが、熱のこもった朗読を披露した。また、FM大阪のDJたちが大阪府内で飲酒運転がまだまだ減っていない現状などを紹介した。
ライブの特徴は、出演者を含めた全参加者が飲酒運転撲滅に関するメッセージを掲げていることだ。「ちょっとした気の緩みが、自分や大切な人たちを不幸にする」「愛する人の命が、一瞬で失われてしまう」「自分は大丈夫、なんてことはない」
来場者の参加費2千円は全額寄付され、音楽を学びたいという交通遺児の学費などに充てられる。
ライブが始まったきっかけは…